メソッドとは? - MainActivity クラスのメソッド
はじめに
MainActivity.java ではどのようにメソッドを書いているのか確認してみましょう。
MainActivity.java のメソッド
MainActivity.java を開くと protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) { というコードがあります。
このまとまりが前回紹介した「メソッド」です。
メソッドには
- 処理をするだけのメソッド
- 処理をして結果を返すメソッド
があると紹介しました。
onCreate メソッドはどちらでしょうか?少し考えてみてください。
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正解は「処理をするだけのメソッド」です。
void が付いているので、onCreate メソッドは処理をするだけのメソッドであることが分かります。
またメソッド名の後の () の中に書いてある Bundle savedInstanceState のことを引数(ひきすう)と言います。
ここにはメソッド内で使う値を書くことができます。
onCreate メソッドについて
もう少し詳しく onCreate メソッドについてみておきましょう。
@Override
onCreate メソッドのすぐ上に @Override と書いてあります。
protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
Override(オーバーライド)は英語で「優先する、無効化する」という意味ですが、Java では「上書きする」に近い意味で使われます。
メソッドのすぐ上に @Override と書くことで「スーパークラスにある同じ名前のメソッドを上書きしている」ことを表しています。
MainActivity クラスは AppCompatActivity クラスを拡張しているので、AppCompatActivity がスーパークラスでした。
実はこの AppCompatActivity クラスも他のクラスを拡張していて、さらにそのクラスも他のクラスを拡張して、、、という構造になっています。
@Override を書かなくてもプログラムは動きますが、きちんと書いておくことでメソッドに間違いがあった場合などにエラーを表示してくれます。
ほとんどの場合 Android Studio 側で自動的に追加してくれるので現時点ではあまり気にせずに進みましょう。
protected
メソッド名の前に protected と書いてあります。
これはアクセス修飾子というもので、このメソッドを使える範囲を制限するものです。
今後紹介していきます。
onCreate メソッドの役割
この onCreate メソッドは何をしているのかというとアクティビティの初期化をしています。
一番の仕事はアプリを起動して MainActivity クラスが呼ばれたら、activity_main.xml ファイルのレイアウトをアプリ画面にセットすることです。
これをしないとアプリ画面に何も表示されないので、onCreate メソッドはとても大事なメソッドです。
他にもアプリを全画面表示にするコードが書いてあります。
このように onCreate メソッドはアクティビティを初期化するメソッドで、アクティビティを作成すると必ずこのコードが追加されます。
MainActivity を呼び出したら必ず実行されるので、メソッド名を変えたり削除しないようにしましょう。
次に行うこと
Android 開発では、あらかじめ用意されているメソッドを組み合わせながらアプリを開発していきます。
もちろん自分で用意したメソッドを使うこともあります。
具体的な使い方は実際にコードを書きながら紹介するので、まずは
- メソッドには「処理をするだけのメソッド」「処理をして結果を返すメソッド」がある
- onCreate メソッドはアクティビティを初期化する場所
ということを覚えておきましょう。
次回からは実際にコードを書きながら、クラスとメソッドについてもう少し詳しく調べてみます。
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